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会社の雰囲気に馴染むまで                                            T.S.さん 


自ら職場に溶け込み、自分の居場所とする!


入社して職場の雰囲気に馴染むまでに、なかなか不安があると思います。私も同じく不安を募らせ今年、再就職しました。今では冗談も言ってもらえる位に距離が縮まりました。 その中で実践してきたエピソードを紹介したいと思います。


 皆さんも緊張しているのと同じく、新しい職場の方も緊張していますし、職場の雰囲気に違和感を感じています。その中で「職場で当たり前の存在」になる事に努めます。違和感のない空気のような存在です。


その為に誰よりも早く出社して(それでも先客がいます)、先輩方が出社したら笑顔で挨拶し、自身の準備をしながら先輩の行動を観察します。すると作業の段取りが理解出来たり、用事を頼まれたりする中で少しずつ出来る仕事が増えて行きます。日々続ける事で徐々にコミュニケーションが増えて、職場に馴染んできます。


ある日先輩から聞かれました。「入社して、どれ位経ちましたか?」、私が「丁度2ヶ月が経ちました」と答えると、「もう、随分と長く在席している感じがします」と言われました。職場の仲間に成れたと感じた瞬間でした。



私の存在は、私だけのものじゃない                                            M.N.さん 


心に残った出来事といわれて私が一番に思い浮かんだのは幼馴染のことでした。今日はそんな幼馴染の心に残ったエピソードを書こうかと思います。


夏真っ盛りの8月1日、地元で大きな花火大会があります。今はもうコロナの影響だかなんだかで花火大会自体はなくなってしまったようなのですが、毎年幼馴染4人で集まろうと決めている大切な日です。
小学生からずっと仲の良かった男女2人ずつの4人組だんだん大人になってきて、お互い忙しいので一年に一度会うと決めたこの日に近況報告をしたり、お互いの悩みや嬉しかったことなどを話し合ったりします。
話す内容は尽きず、その日だけはどの親も深夜遅くに帰ってきても怒らないという謎のルールがあります。


2020年の8月1日 私が販売業の入社、食品部門の責任者になって半年が経った頃でした。久しぶりにみんなに会って話せて楽しいはずなのに、夢に一歩一歩確実に進み目をキラキラさせて話す 幼馴染の功績を私は素直に喜べませんでした。一人は、病気と向き合い毎日模索しながら生きていて、もう一人は、美容部員として有名な化粧品業界で働いて仕事が軌道に乗ってきたと話しています。もう一人は、映画監督を目指し短編作品が賞を受賞したととても嬉しそうに話していました。


みんなの話を聞きながら、自分との差を感じ、笑顔で「すごーい」「そうなんだ」と相槌を打つのが精一杯でした。内心かなり落ち込んでいました。愚痴のようになるかもしれませんが、その頃の私は毎日意味のないことで裏に呼び出しをされて怒られ、泣くともっと逆上してヒートアップする上司に涙を耐えてぺこぺこ頭を下げ、してもないミスを自分に押し付けられたり、入社と同時になりたくもなかった責任者になってアルバイトの子のミスも怒られたりと散々な目にあっていました。


毎日、自分って必要あるのかな?
何のためにこんなに怒られて生きてるんだろう?
どうして同じように育ったはずなのに、こんなに差があるんだろう?
どこで道を間違えたんだろう?
毎日精神的に限界だったこともあってずっとぐるぐる考えながら聞いていました。


何時間も話し続けて気が付くと深夜の1時になっていました。
どこからそんな話になったのか覚えていないのですが、理想の人生の終わり方という話になりました。
みんな結婚の話や、仕事でこれからどうなりたいかなどキラキラした話をしていました。友人たちの話を聞きながらこんな自分との埋められない差が耐えられなくなって私は思わず口を開きました。


「毎日必死に自分なりに頑張ったんだけど、みんなみたいに夢はないし・・・このまま一生怒鳴り続けられるなんて耐えられないな・・・ネタではあるんだけどさ、来年私生きてんのかな・・・たまにそんなこと思うんだけど、最近、より鮮明にそう思うことが増えたんだよね」


さっきまで楽しかったはずの空気が一変し、シ~ンとなってしまいました。
「あ~また空気の読めない発言で場を凍らせてしまった・・・言わなきゃよかった」と心底後悔しました。
映画監督を目指す彼が「お前それ本気で言ってんのかよ」と怒りながらも目に涙を浮かべて私に言いました。
「本気だよ。もう頑張ることに疲れたんだよ。一緒に成長してきたはずのみんなが、小さい頃そんなんなられへんやろって笑って言ってた夢に確実に近づいててさ。 看護学校の友達はみんな看護師になって、バリバリ働いててさ。自分はどこに行ってもうまく働けなくて怒られてペコペコ謝ってばっかりでさ。もう頑張れそうにないわ」


話しながらこの歳にもなって涙が止まりませんでした。もう学生でもないのに嗚咽が出るほど泣きました。
そう、私は仕事だけじゃなく親に憧れて入った看護学校も中退している。何に対しても中途半端で、信じられないくらい親も失望させてきました。 その当時、一緒に学校に通ったはずの仲間はみんな夢をかなえて看護師になり、人のためにと働いています。


10分ほどただただ私の泣き声が場を凍らせた後、彼が口を開きました。
「お前が死んだら俺らはどうなる・・・
今まで一緒に頑張ってきたじゃないか・・・
残された側の気持ち考えたことあるか?
勝手に死ぬなんて絶対に許さないぞ!
死ぬ前に1本ぐらい電話してこいよ!
どんな大事な仕事が入っていたっていい。何も考えずただ電話してこい。全部投げ出して行って話ぐらいは聞いてやれる」


あんな顔初めて見たし、成人した幼馴染が泣いて話すのを唖然とした顔で見てしまいました。
あと二人も何も言わずとも泣きながら頷いていました。
私は、そんなに大事に思ってくれてたんだと嬉しさと、情けないことを言ってしまった後悔でまた涙が止まらなくなっていました。 気づけば4人全員泣いてワンワン声を出していました。


「俺、正直毎日つらいよ。でもこの1年に1回会えるこの日を楽しみに頑張ってるんだよ」
「私も、毎日仕事でできることも増えたけど求められることが多くなって毎日それにこたえるのに必死だよ。毎日かなりしんどいよ?」
「俺だって夢はあるけど、なれるかわかんないし。この道であってるのかわからなくて、毎日不安でつぶれそうだよ」


みんなとんとん拍子で言ってるのかと思いきや、「あっ、同じくらい悩んでるんだ」って気づきました。でも必死で同じ時間を生きていることにも気づかされました。
それぞれに異なる一人一人の課題があって、みんな乗り越えようと必死だったんです。
「変なこと言ってごめん・・・こんな私を大事に思ってくれてありがとう」
その時出せる声を振り絞って言うのが精一杯でした。


あれからコロナウイルスはますます猛威を振るい、2021年集まるということは残念ながらかないませんでしたが、あの時本気で言ってくれた一言が自分の支えになっていると言い切れます。
この一年間で私は2回仕事を辞めて障害があると分かったのですが、みんなはどんな風に過ごしてるんだろうとたまに恋しくなります。
こんな本気でぶつかってくれるいい幼馴染ができて、私は本当に幸せ者だし、出会えてよかったと心から思えます。


どんな人でも毎日が苦しくなってすべてに絶望したり希望が持てなくなる時があると思うのですが、『自分が亡くなったあと悲しむ人はだれか?』を考えると一歩踏みとどまれるかもしれない。
こんなことを考えなくても毎日を過ごすのが一番の理想的だと思いますが、人生はいいことばかりじゃないから胸に秘めておくといいかもしれません。
これが私の心に残った一番の出来事です。
上手く書けませんでしたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。



目的意識を持つことが大切です                                        T.S.さん 


意識を持って行動する!


普段、当たり前のように意識せずに行っている作業も、意味や目的を知っておく事で仕事がスムーズに進められたり、充実した達成感を得られたりします。


私は造園の会社に入社したので、最初は会社の庭掃除を任されます。その時に心掛けている事は、ただ掃除するのではなく、お客様の庭を仕上げるつもりで作業する事です。 そうする事で道具の使い方が上手になったり、仕上がり具合も大きく違い、将来の自分にとって勉強になると感じます。普段何気なくしている行動も意識を持って行う事で、 違った見え方が出来て、新しい発見があるかもしれません。


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